ロレンツォ・リッピ

Lorenzo Lippi

ロレンツォ・リッピは、イタリアでも特に優れた楽器製作家として評価され、とりわけ洗練された緻密な仕事ぶりとその楽器のすぐれた音質で知られている。彼のキャリアの始まりはもっぱら古楽器の製作であったが、後には主にクラシックギターやマンドリンに力を注ぐようになった。まだ二十歳であった1979年から、長きにわたってミラノ市立弦楽器製作学校の教授としての経験を誇り、現在イタリア国内外で活躍する多くの製作家たちを育成してきた。また楽器における歴史的特徴や技法についての研究や出版活動が特筆され、最近では”Grove Dictionary of Musical Instruments”の最新版にも執筆で加わっており、しばしば海外での講演やマスタークラスにも招聘されている。
ピゾーニェ(イタリア)での第三回国際楽器製作コンクールにおいて第一位および金メダルを受賞。
ロレンツォ・リッピの手による楽器は、世界各国(日本、オランダ、ノルウェイ、イタリア、フランス、オーストリア、アメリカ、スイス、中国、韓国、台湾、メキシコ、ギリシャ)の演奏者によって愛用されている。